M-1グランプリといえば、毎年8月に一回戦が始まり、12月に決勝戦がテレビ放送されます。
決勝戦では、松本人志さんをはじめとしたベテラン芸人が審査員を務めていますが、予選や準決勝の審査員は誰が担当しているのでしょうか?
今回は、M-1グランプリの一回戦などの予選から準決勝まで審査員について、名前が判明している方を紹介させていただきます。
M-1グランプリ予選や準決勝の審査員は誰?
M-1予選や準決勝の審査方法は?
M-1グランプリの大会スケジュールは、毎年8月に一回戦がスタート、11月後半に準々決勝、12月上旬に準決勝が行われています。
テレビ放送が行われるのは決勝戦と敗者復活戦のみで、一回戦から準決勝までの予選は各地劇場で開催され、各組のネタ動画はYouTubeで配信されています。
決勝戦の審査は、テレビで放送されている通り松本人志さんなど7名程度の審査員による公開採点方式で行われます。
大会が復活した2015年以降、公式ホームページには一回戦から準決勝までの予選の審査基準について共通してこのように記載されています。
とにかくおもしろい漫才(審査員の採点で決定)
大会が定めた審査員によって決定されるのは、決勝戦と同じみたいですね。
審査員の人選、人数、採点方式位については一切明かされていません。
ただ、毎回同じ人が審査員をしているわけではなく、開催年度、一回戦や準決勝などで審査員は変わっているようです。
M-1予選や準決勝の審査員は放送作家や元芸人?
M-1グランプリの予選や準決勝の審査員は、放送作家や構成作家が中心だとされています。
厳密にいえば、放送作家たちが選んだ審査員とのこと。
放送作家、構成作家とは、テレビやラジオ、舞台などで流れや構成、コーナーの内容や企画などを考える仕事で、ライブや番組でネタを披露する芸人にとって必要不可欠な存在です。
テレビをメインにしている人は放送作家を名乗り、舞台・ライブがメインだと構成作家を名乗る人が多いとされています。(“座付き作家”の方は、特定の芸人とともにネタや企画を考え、芸人とタッグを組んで活動をしています。)
お笑いの放送作家や構成作家などの裏方には、元芸人というキャリアをお持ちの方も多くいらっしゃいます。
目の肥えた方ばかり、普段は裏方で活動されている方々ということで、賞レースの審査をするにはぴったりの存在ということです。
また、放送作家の他には、ABC(朝日放送)のプロデューサーなども審査に加わってるとも言われています。
M-1グランプリ予選や準決勝の審査員の実名を紹介!
これまで、テレビやラジオで芸人などから審査員を務めた人物として実名があがっている方がこちら。
審査員①前田政二
引用:ORICON NEWS
前田政二さんは、NSC1期生で、現在は放送作家やNSCの講師として活動されています。
過去には漫才コンビ「銀次・政二」、「オレたちひょうきん族」何人トリオの一員としても活躍されていました。
2020年12月12日放送の「千原ジュニアの座王」#140にて、ラランドのサーヤさんが前田政二さんの名前を出したときに、テロップで「M-1グランプリ準決勝の審査員」と表示されていました。
ただ、2023年にはX(Twitter)にてご自身含め倉本美津留さん、長谷川朝二さんといったベテラン勢がM-1の予選審査に携わっていないことを明かしています。
M-1、今年の準決勝の出場コンビが決まったね🎵
そろそろ言っておこうと思いますが今年の予選は、ABCのプロデューサーらの『若い作家を育てたい』との意向で、予選の審査には先輩の倉本美津留さんも、自分・前田政二も長谷川朝二くんも一切、携わっておりません。
誰を決勝に残すのか見守っておきます。 pic.twitter.com/T2zMlkkFnu— 前田政二 (放送作家・演芸作家) (@seiji8888) November 23, 2023
近年は運営側も「若い作家を育てたい」という意向があるようなので、審査員もブラッシュアップが行われているようですね。
審査員②倉本美津留
引用:TBSキャスティング
倉本美津留さんは、 関西のバラエティ番組の構成などを中心に活動されてる放送作家です。
過去には、伝説級の人気番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」や「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」「ダウンタウンDX」などのダウンタウンが出演した番組を担当されてました。
倉本美津留さんは、2019年にご自身のブログでM-1グランプリの審査をされていることを明かしていました。
審査は三回戦まできました。
真剣に審査してます。
未来のスターを生み出すM1は
人の人生に関わります。
こちらも真剣です。
ヤフーニュースでもM-1記事では実名でコメントされています。
ただ、先の紹介した前田政二さんの投稿によると、現在は審査員から退いているようです。
審査員③稲見周平
稲見周平さんは、関西を中心に活動している構成作家です。
NSC11期出身で、吉本新喜劇の台本などを担当されていました。
稲見周平さんについては、2023年の「M-1ラジオ」で審査員として名前があがっていました。
また、稲見周平さんはM-1グランプリの他にも、ピン芸人日本一を決める大会「R-1グランプリ」や若手芸人No.1決定戦「UNDER5 AWARD」の審査員も経験されています。
現在のM-1グランプリは審査員が変わった?
これまでM-1グランプリでは、ベテランの放送作家・構成作家が審査員を担当してきました。
しかし、最近では大会の方向性などから審査員の顔ぶれも変わっているようです。
M-1、今年の準決勝の出場コンビが決まったね🎵
そろそろ言っておこうと思いますが今年の予選は、ABCのプロデューサーらの『若い作家を育てたい』との意向で、予選の審査には先輩の倉本美津留さんも、自分・前田政二も長谷川朝二くんも一切、携わっておりません。
誰を決勝に残すのか見守っておきます。 pic.twitter.com/T2zMlkkFnu— 前田政二 (放送作家・演芸作家) (@seiji8888) November 23, 2023
前田政二さんもこのような投稿をされていましたが、ABCラジオで放送された「M-1ラジオ」でもスーパーマラドーナの武智さんが
「今回審査員さんも変わったんですよね。3回戦からのあの重鎮3人、一掃されたんで…」
と、2023年からは3回戦以降の審査員が一新されたという趣旨の発言をされていました。
武智さんの口調から見るに、ベテラン放送作家の審査には疑問を抱く芸人も多かったように思えますね。