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生活

2023年異常な暑さはいつまで?猛暑のピークや涼しくなって気温が下がるのはいつ頃?

猛暑の画像

2023年、全国で気温35度以上の「猛暑日」、気温40度以上の「酷暑日」が各地で続いています。

国連事務総長も「地球沸騰の時代が来た」とコメントするほどの危険な暑さで、2023年7月は「観測史上最も暑い月」とも言われていました。

「この暑さがいつまで続くのか…」とうんざりしている方も多いかと思います。

今回は、今年の異常な暑さについて、暑さの原因や暑さがいつまで続くのかについての最新情報をお届けしていきます。

今年の夏は暑すぎでおかしい?

世界の暑さの推移画像世界の毎年7月1~23日の平均気温の推移(1940年以降)。年々上昇傾向にあるなか、2023年が突出して高い(出典:C3S/ECMWF)

2023年7月27日、世界気象機関(WMO)と、欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は、

2023年7月は「観測史上最も暑い月」になる。

という見通しを発表しました。

国連のグテーレス事務総長は同日の記者会見で「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代(the era of global boiling)が来た」と述べ、各国政府などに気候変動対策の加速を求めています。

WMOによると、2023年7月1~23日の世界の平均気温は16.95度で、これまで単月で最も暑かった2019年7月の16.63度を上回ったとのこと。2023年6月も、6月としては観測史上最も暑かった月となっています。

日ごとの平均気温では、これまで「観測史上最も暑い日」だったのは2016年8月13日の16.80度でしたが、2023年7月3~23日は連日それを上回り、特に7月6日は17.08度と最も高くなりました。

東京都心では7月31日まで8日連続で最高気温35度以上の猛暑日を観測。

7月の都心の猛暑日は、2001年7月の7日を上回って、7月としての過去最多を大幅に更新しました。

近年、世界中で平均気温が上昇し猛暑、酷暑の年が増えていますが、今年はこれまでにないほどの暑さであると言えるでしょう。

また気温だけでなく海面水温も前例のない高さを記録しています。

WMOは、今後5年のうち少なくとも1年で観測史上最高気温となる確率が98%、一時的に1850~1900年の平均気温を1.5度上回る確率が66%あると予測。

水温が上がれば当然海の生態系にも影響を及ぼすため、私たちの食卓にも関わってくることが出てくるでしょう。

ネットを見ても「いくらなんでもこの暑さはおかしい」「今年は異常」という声が非常に多くあがっています。

なぜ?2023年が異常に暑い原因は?

日々の暑さで消耗している人の中には「なぜここまで暑いのか」と疑問に思っている方も多いことでしょう。

2023年、異常な暑さの原因は何なのでしょうか?

日本では、暑さの鍵は太平洋高気圧とチベット高気圧が同時期に日本付近まで張り出した場合、ダブル高気圧となって猛暑日が続くと言われています。

また、フェーン現象が起こりやすい場所では40度前後の酷暑になることもあるとされています。

フェーン現象とは?

湿った空気が山を越えて反対側に吹き下りたときに、風下側で吹く乾燥した高温の風のことを「フェーン」と言い、 そのために付近の気温が上昇することを「フェーン現象」と呼ぶ。

世界規模で見ると、暑さの要因は

  1. CO2排出量の増加
  2. 気候変動
  3. エルニーニョ再来

主にこの3つが指摘されています。

今年は、エルニーニョ現象とCO2排出量の増加が重なる見込みです。

エルニーニョ現象とは?

ペルー沖や太平洋中部赤道付近の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海水温が高くなること。地球規模で影響を及ぼす気象現象である。

世界のエネルギー関連CO2排出量は、昨年0.9%増の36.8ギガトン以上となり、過去最高を記録。

今年は3月、4月も世界的に気温の急激な上昇が観測されていましたが、赤道太平洋の海面水温の上昇が一因であったと指摘されています。

また、5月中旬には、アメリカ西部とカナダで、通常7月下旬に記録される気温を上回る気温が発生し、山火事が発生。科学者の独立団体であるクライメート・セントラルによると、記録的な気温の上昇は、大気が海の熱気を閉じ込める蓋を形成する「ヒートドーム」と呼ばれる気象システムがこの地域を襲っていることが原因とされています。

ヒートドーム現象引用:BBC NEWS JAPAN

WMOのターラス事務局長は、「7月に何百万人もの人々に影響を与えた異常気象は、残念ながら気候変動の厳しい現実であり、未来を予感させるものだ。温室効果ガス排出削減の必要性はこれまで以上に緊急度を増している。気候変動対策は贅沢(ぜいたく)ではなく、必須だ」とのコメントを発表しました。

国連のグテーレス事務総長も国連本部での会見で、再生可能エネルギーへの移行や開発途上国への資金援助などの必要性を訴えています。

これまでもCO2排出量の増加による環境問題は世界中で議題に上がってきましたが、いよいよ各国が本腰を入れて早急に改善をしなければいけないほど、地球の気候変動は危険なものとなってきています。

人間が快適に生活できる環境が無くなってしまう前に、CO2排出量を減らすために私たち一人一人が危機感を持って取り組まなければなりません。

2023年異常な暑さはいつからいつまで続く?

猛暑の画像引用:日本海新聞

2023年の猛暑・酷暑は記録的なものとなっていますが、暑さのピークはいつになるのでしょうか?

これまでの観測データなどから分析した今年の暑さのピークは、7月下旬から8月上旬だと予想されています。

8月は中旬以降で暑さの和らぐ時期もあるかもしれませんが、西日本や沖縄を中心に平年より気温が高く、残暑も厳しくなる見込みです。

また、9月に入っても日本付近には南から暖かい空気が流れ込みやすいため、月の前半を中心に残暑が厳しいと予想されています。

ただ、今年の猛暑の見解では全国的に平年より気温が高い傾向にあります。

2023年暑さ画像引用:リセマム

平年通りで考えると暑さが和らぐ時期だとしても、平均的な気温が高いため「暑い」と感じる時期は長いのではないかと考えられます。

6月中旬頃から始まった猛暑は、9月半ば〜下旬くらいまでは続くのではないでしょうか。

完全に涼しくなるのは10月に入ってからかもしれませんね。