2023年、「ハンチバック」で第169回芥川賞を受賞した市川沙央(読み方:いちかわ さおう)さん。
「ハンチバック」は先天性の難病で重度障害者の女性が主人公の物語ですが、作者の市川沙央さん自身も難病のひとつ「先天性ミオパチー」を患う重度障害者です。
市川沙央さんは芥川賞の長い歴史の中で初めての重度障害者の受賞者となりましたが、どのような経歴をお持ちなのでしょうか?
この記事では、市川沙央さんのプロフィール情報や学歴・経歴に関する情報を詳しく紹介させていただきます。
市川沙央のwikiプロフィール
引用:好書好日
- 名前:市川沙央(いちかわ さおう)
- 生年月日:1979年?月?日
- 年齢:43歳(2023年7月時点)
- 出身地:神奈川県
- 居住地:神奈川県
- 職業:小説家
難病・筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側弯症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者である市川沙央。
誕生日は非公表としています。
芥川賞受賞時点での年齢は43歳でしたので、誕生日は1979年7月20〜12月31日のどこかと考えられます。
市川沙央の学歴は?
市川沙央さんの出身校一覧がこちら。
- 出身小学校:?
- 出身中学校:?
- 出身高校:?
- 出身大学:八洲学園大学、早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科
大学以外の情報は公開されていません。
市川沙央の出身高校は?
市川沙央さんは、高校へは通っていなかった・もしくは中退したと見られています。
14歳の時に手術をして以降、人工呼吸器をつけて生活をしている市川沙央さん。
その後は引きこもり状態となっていたと明かしています。
病気は幼い時から判明していたのですが、14歳のとき、疲れやすくなるなど症状が進み、念のため入院。さなかに意識を失い、目覚めた時には気管切開され、人工呼吸器をつけていました。そこから療養生活という名の引きこもり状態に。
引用:好書好日
そして、大学には特修生制度を使って入学されています。
特修生制度とは、「本来大学に入学する資格のない人(高校中退者等)が大学入学資格を得るための制度」のことです。
市川沙央さんは高校には入らなかった、もしくは中退されていたため大学入学資格がなく、特修生制度を利用したのだと考えられます。
10代後半から歩行障害があり、車椅子生活を送られていたともされており、当時の日本の学校の受け入れ体制などを考えると通学は難しかったのでしょう。
市川沙央の出身大学は?
市川沙央さんは、2012年(33歳頃)春学期に八洲学園大学に特修生として入学されました。
引用:八洲学園大学
2013年4月より正科生となり、通学不要という八洲学園大学の特徴を活かして学芸員資格と学士の学位取得を目指していたそうです。
その後は、30代後半頃に通信制度が整備されたことから早稲田大学に入学。
2023年に早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科を卒業されました。
卒業論文では「障害者表象と現実社会の相互影響について」というテーマで、小野梓記念学術賞を受賞しています。
芥川賞作品はなんと大学の卒論と並行して執筆していたんだとか!
市川沙央の経歴は?
市川沙央さんのこれまでの経歴をまとめたものがこちら。
- 幼少期:筋疾患先天性ミオパチーを患う
- 14歳:症状が進み入院。呼吸障害を発症・気管切開の手術を行い人工呼吸器を装着
10代後半:歩行障害が出て車椅子生活に - 1999年頃?:20歳で小説家を志す
- 2012年(33歳頃)春:八洲学園大学
- 2023年:早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業
- 2023年:第128回文學界新人賞・第169回芥川賞受賞
小説家を志してからは、コバルト・ノベル大賞(現:ノベル大賞)に20年以上応募し続けていた市川沙央さん。
芥川賞受賞までには年間1〜3作品のペースで執筆を続けていたんだとか。
さまざまな文学賞に応募し続けるも最高で三次審査程度と奮わない結果が続いていましたが、2023年に書籍としてはデビュー作となる「ハッチバック」でようやく花が開くこととなりました。